マイルを貯めながら世界をまわれる!世界一周航空券とは?
世界一周の旅に小さいころからあこがれている人も多いでしょう。そんな夢をかなえてくれそうなのが世界一周航空券です。これは、1枚のチケットがあれば世界中を旅できる!というわけではありません。ルールの範囲内で自分なりの世界一周ができるプランです。そこで世界一周航空券とは何か、メリットや注意点などをまとめてみました。
世界一周航空券とは?
世界一周航空券とは、出発地から到着地までの航空券をセットにしたものです。西回りもしくは東回りと、一方向でまわることが世界一周のおおむねの定義とされています。ただし、文字通り世界を一周するのではなく、ルールの範囲内で渡航国を決めていきます。
ここで言うルールとは、最大フライト区間数、有効期限、途中降機の回数制限など。世界一周航空券は、複数の航空会社がグループとなり、就航便をつなぐことで実現します。そのためこれらのルールは、世界一周航空券を販売している航空グループにより異なります。
航空会社の強みを理解して選ぶこと
世界一周航空券は、スターアライアンス、スカイチーム、ワンワールドなどで販売されています。どの航空グループを選ぶのかにより、ルールや渡航可能国が変わってきます。そのため自分が望む旅の方向性を踏まえて航空グループを選ぶことがポイントです。
世界一周航空券のメリットとは?
世界一周航空券を購入するメリットは、個別に買うよりも安い値段でいろいろな国に行けることです。さらにビジネスクラスやファーストクラスで予約すると、さらに値引き率が大きくなります。価格が固定されているため、シーズンに左右されないこともメリットです。
世界一周航空券の有効期限は1年と長いこともメリットです。時間が許されるなら、1年を目安に現地の観光をゆっくり楽しむことも可能です。1年の有効期限を利用して、海外留学や出張と組み合わせて、周遊国を増やす人もいるそうです。
世界一周航空券は必ずしも自由ではない
世界一周航空券は、好きな国を好きなように回れるイメージがありますが、航空グループにより制限やルールが指定されています。そのため、1年以上かけて世界をまわりたい、渡航国にこだわりたい場合は、世界一周航空券は適していないかもしれません。
世界一周航空券がある航空会社①:スターアライアンス
スターアライアンスとは、世界で初めてつくられた世界最大の航空グループです。日本からはANAが参加しています。世界一周航空券で使える航空会社は28社。渡航できる国は192か国と、世界最大の航空グループというだけありかなり充実しています。
スターアライアンスの世界一周航空券はマイル制。マイレージを合算した距離により運賃が決まります。ルート選びの自由度が高いこともスターアライアンスの特徴です。マイルとフライトの回数に制限があるものの比較的ルールが少ないことはうれしいポイントですね。
マイルを貯めるならANAマイレージクラブ
スターアライアンスの世界一周航空券を使うならANAマイレージクラブ加入がおすすめです。スターアライアンスを利用するごとにマイルが付与。ゴールド会員になると世界各国で特典を受けられます。世界一周を楽しみながらマイルをためていけば、効率的に上級会員資格を目指せます。
世界一周航空券がある航空会社②:スカイチーム
スカイチームとは、世界最大の航空会社であるデルタ航空がメンバーに含まれている航空グループ。世界一周航空券は、スターアライアンスと同じくマイル制となっています。日本の航空会社は加盟していませんが、ヨーロッパのほか東アジアや東南アジアのネットワークが充実しています。
世界一周航空券で途中降機できる回数は、ヨーロッパは5回以内、北欧およびその他の国は3回以内と若干の区別が。ヨーロッパ滞在が優遇されているため、欧州旅行に重点を置きたい人におすすめの世界一周航空券です。
スカイチームはロシアが強い
スカイチームの弱点はオセアニアエリアの就航がないこと。つまり、海外旅行の定番であるオーストラリアには渡航できません。一方、アエロフロート・ロシア航空がメンバーであるため、世界一周にロシアを入れられることはスカイチームだけの強みです。
世界一周航空券がある航空会社③:ワンワールド
航空グループのなかで3番目に大きな規模を誇るのがワンワールド。世界一周航空券の値段はマイル制ではなく大陸制が採用されています。「ヨーロッパ・中東」「アフリカ」「アジア」「南西太平洋」「北米」「南米」に区分された大陸の訪問数により価格が変わります。
ワンワールドの世界一周航空券は、大陸ごとにフライト制限があります。「北米」は6回。そのほかの大陸は4回までですので注意が必要です。日本は「アジア」に該当するため、実質アジアで滞在できるのは二か国となります。また、大陸をいちど出たら戻れません。
マイルを貯めるならJALカードを作ろう
日本の航空会社としてワンワールドに参加しているのがJAL。そのためワンワールドの世界一周航空券を使うならJALカード会員になることをおすすめします。ワンワールドは、エコノミークラスで世界一周する場合、獲得できるマイルは50%。しかしながらJALカードを持っていれば100%の区間マイルがもらえます。
まとめ
世界一周航空券は、航空グループごとにルールが異なり、その範囲内で各国をめぐる必要があります。そのため、どの航空グループを使うのかを決めたら、ルールの傾向を把握する、事前にルートをしっかり決めておくことが大切です。