世界をめぐるザ・ワールドは最高級の分譲型客船

ザ・ワールド(The World)は165室の客室から構成される完全プライベート型の豪華客船。この客船の乗客は、世界中の名所をめぐりながら、ラグジュアリーな空間でのんびりとした時間を過ごすことができます。実は限られた人しかオーナーに慣れないザ・ワールド。そんな客船の知られざる世界を解説します。

ザ・ワールド(The World)とはどんな客船?

ザ・ワールド(The World)とは、アメリカ合衆国にあるレジデンシー社が運航する客船。この客船の大きな特徴はマンション型であること。チケットを購入して一定区間を乗船するというのが一般的な客船のスタイル。一方、ザ・ワールドは、客室を購入する分譲型マンションのようなかたちで販売されています。

そのためザ・ワールドの客室は「レジデンス」もしくは「スタジオ」と呼ばれています。それらのオーナーとなった人たちは、ザ・ワールドを自宅のように利用することが可能。家を出入りするように、客船が寄港する世界各国で自由に乗り降りできるのです。

ザ・ワールドが注目されている理由

近年、ザ・ワールドが日本で注目されているのはその資産価値の高さ。国内や海外に別荘を購入するなら、客船で世界をめぐりながら豪華な生活を楽しんだ方がお得なのでは?そう考える人が増えているからです。そのためザ・ワールドの客室購入価格は年々上昇しているそうです。

ザ・ワールドのオーナーになるための条件は?

レジデンスの部屋の広さは30平方メートルから300平方メートル。その価格は約4億~5億円とされています。さらに年間管理費はその10パーセント分。それだけの支払い能力がある人はそう多くはいません。オーナーになれる人はかなり限られているというわけです。

購入を検討する時点で約4億~5億円の支払いができるからと言って、ただちにザ・ワールドのレジデンスを購入できるわけではありません。オーナーになるための条件の詳細は公開されていませんが、日本円にして資産10億円以上を保有している人のみと言われています。

ザ・ワールドのオーナーになるための審査基準

ザ・ワールドの維持管理費はとても高額です。そのため、この費用を支払い続けることができる能力が必須。詳細は非公開ですが身辺調査が行われます。これをクリアしたザ・ワールドのオーナーは、主にアメリカ、ヨーロッパ、アオセアニアがメイン。日本人のオーナーは数人にとどまりますが、今後増えることが予想されます。

ザ・ワールドはラグジュアリーなサービスが満載

豪華客船であるザ・ワールドが提供するのは分譲型の客室だけではありません。レストランやバーだけではなく乗客が自ら料理ができるように新鮮な食材が常備。自分の部屋=レジデンスのなかで料理ができる環境が整備されています。

船旅による運動不足を解消するためにリフレッシュできる施設も充実。プール、スパ、サウナ、テニスコート、ジム、ゴルフシミュレーターが設置されています。ゴルフシミュレーターでは、世界有数の80コースにバーチャルトライしながら、専属プロの指導を受けることが可能です。

オーナーの安全のためのサポートも万全

ザ・ワールドに乗船する際、とくに心配されるのが健康面。船上で体調を崩したらどうなるの?と気になることと思います。そんな心配に対応するため、ザ・ワールドにはメディカルセンターが備わっています。また、超富裕層がオーナーであることから、セキュリティ対策も万全。日程は非公開で、寄港したあとオーナーはハイヤーで別々に移動します。

ザ・ワールドの寄港先はオーナーの投票により決定

ザ・ワールドは世界中に寄港しますが、その航路はオーナーたちによる投票で決まります。提示された複数のスケジュールを、一部のオーナーにより組織される理事会で3案に厳選。オーナー全員の投票により3案からひとつを選びます。

オーナーにより構成される組織が、船全体のスケジュールの意思決定に関わるスタイルは、いわゆる分譲型のマンションの自治会と似ています。ザ・ワールドが将来どのように運行されるのかは、オーナーの判断しだいで変わってくる点が大きな魅力です。

世界の秘境に立ち寄れることもザ・ワールドの魅力

ザ・ワールドに乗船すると、世界にある秘境に立ち寄る機会が多々あります。これまでザ・ワールドが訪れた秘境は、マダガスカル、北極圏、サウスジョージア島、メラネシア諸島など。観光地ではなく「探検」と言えるだろうエリアに足を踏み入れます。

ザ・ワールドのオーナーはどのように客船を利用しているの?

ザ・ワールドのオーナーの大部分は、一年中船上にいるわけではなく、期間限定で船の上の生活を楽しんでいるそうです。そういう意味では別荘に近い形でザ・ワールドを保有しているのかもしれませんね。

家族や友人と一緒に乗船できることもザ・ワールドの特徴。世界周遊の特別な時間を過ごすため、子どもに陸上では得難い経験をさせるため、ザ・ワールドを定期的に利用する人も多いそうですよ。

オーナー同士が友だちになることも珍しくない

ザ・ワールドの客室は165室と決して多い数ではありません。そのためオーナー同士で親睦を深め、部屋を行き来したり行動を共にしたりすることもあるとのこと。船による身辺調査がしっかり行われているので、他のオーナーと安心して校流することができます。

まとめ

ザ・ワールドは、数年に一度のペースですが、日本に寄港することもあります。そのたびに脚光をあびる豪華客船ザ・ワールド。世界各国の寄港先の旅の様子が動画などで公開されていますので、興味がある人はのぞいてみてもいいかもしれませんね。